リステリンってご存知ですか?

しばらく前からCMなどで話題になっていますね。
タレントの武井壮さんも宣伝しています。

これはいわゆる医薬部品外品の洗口剤(せんこうざい)、マウスウオッシュです。

よくリステリンについてネットで調べると、
「すごい効果!」
とあると思えば、
「効果なし!」とか「意味なし!」

などと書かれていて混乱しますよね。

今回は、海外生活6年半の私が、日本版リステリンと海外版リステリンの
効果についてシッカリと考えてみたいと思います。

目次

リステリンとは?

効果がある、ない、の話の前に、
そもそもリステリンとはどのような商品なのでしょうか。

ちょっとここで、我らのウェブ生き字引、
Wikiさんからリステリンについて聞いてみましょう。

リステリンの起源について

「リステリン」は元々、消毒薬として誕生した。
これは、当時の産業革命に沸いていたイギリスで、作業中の事故による大怪我が多発。
治療の甲斐もなく亡くなる人が多かった。
また、手術したとしても傷口の細菌による感染で死亡するリスクも高かった。
そこで、外科医のジョゼフ・リスター博士が消毒薬の研究を開始。

後に画期的な消毒薬が開発される。
1865年にこの消毒薬を用いた外科手術を行い、重症の患者を救った。

これが契機となり、手術中の死亡率が劇的に減少された。
その後、アメリカのローレンス博士と薬剤専門家のランバードがリスター博士の手法に基づき、安全性と保存性に優れた消毒薬を開発。
リスター博士のもとを訪れ、博士に敬意を示し「LISTERINE」と命名することを申し出る。
二人の熱意に博士も名前を許諾し、正式に「LISTERINE」として誕生。外科手術の消毒薬として用いられた。

引用:Wikipedia

元々は消毒液だったんです。
なんと150年以上の歴史があるようです。

その後、口腔内の殺菌効果に注目して、マウスウオッシュとして発売したんです。
ですから、基本的には、消毒液であるということを念頭に置いて考えると良いようですね。

効果なし?!それってそもそも・・・

効果なし!と書かれているサイトには、
リステリンだけでは虫歯は治らない!

とあります。それは当然なのですね。
 

 
マウスウオッシュの目的は、
「歯磨き後」の洗口剤として使うわけなので、
もちろん歯磨きはしっかりしなければなりません。
 

 

歯磨きをしなくてもリステリンでブクブクうがいをすれば歯磨きをしたことと同じ。
ではないわけです。

しかも一度虫歯になってしまってからは、
虫歯は歯磨きをいくら頑張っても治りません。
 

 

虫歯になったら歯医者さんに行きましょう。

でも、このリステリン、実は宣伝の仕方にもちょっと問題があったわけです・・・・

リステリンの宣伝が誤解を生む!?

実はこのリステリン、
2007年9月に – ジョンソン・エンド・ジョンソンがファイザーの「リステリン」事業を譲り受けています。

これはどういうことかと言いますと、

ジョンソン・エンド・ジョンソンが
「これは商売として儲かるんじゃね?」
ということで大宣伝がなされました。

実際アメリカで、
「リステリンには歯垢の除去、歯肉炎に対してフロスと同じ効果がある」
と宣伝して、

「もうフロスは捨てよう!」

のキャッチフレーズで大宣伝を展開しました。
しかし、デンタルフロスメーカーに訴えられて連邦地裁にCMの中止命令が出されたことがありました。

現在も別のコピーでしっかりと宣伝されています。


でも、さすがに現在の宣伝コピーは上手に表現されていますね。

元々は消毒液なのですが、そこは商売。

実際、商品開発も頑張っているようです。

様々な成分を配合して、口腔内のケアに役立っているのも事実。

歯医者さんの意見は?

歯科医師の意見はこれ。

虫歯を予防するなら、「フッ素」です。特に未成年には絶大な効果があります。
一番効果的なのはフッ素洗口液です。
歯科医院で買えルものがあり、有名なのは「ミラノール」か「オラブリス」。

フッ素を歯の表面に塗布する事で、硬く強い歯になり歯質の強化、初期の虫歯の進行を抑制する事が期待できます。また再石灰化の作用や、細菌のつくる酸の抑制などにも効果があります。フッ素にはこういった歯質を強くする効果が期待できる事から、世界各国で虫歯の予防に利用されています。(静岡:かわもり歯科)

現在の虫歯予防の王道は”フッ素”ですね。

「え・・?じゃあ、リステリンにフッ素が入っているならいいんじゃないの???」

ですよね。もちろん入っている・・・・と思いきや!

 

 

日本のリステリンにはフッ素は配合されていないんです。。。

日本版と海外版のリステリンの違いを海外と日本で3年間使った結果!

私が日本と海外で使った感想としては、

日本のリステリンは甘い?!

これは私の個人的な感想ですが、口のさっぱり感が全然違います。
海外版のリステリンは刺激が強めで、使用後の口のさっぱり感がすごく、
歯がツルツルした感じが持続します。

夜、歯を磨いた後リステリンでブクブクうがいをすると、
次の日の朝も口の中はさっぱりしています。
特に歯がツルツルしている時間が持続しています。

対して日本版は刺激はしっかりありますし、さっぱり感は洗口直後までしっかりあります。
しかし、後味がちょっと甘ったるいような、さっぱり感が持続しないようにも感じます。
歯のツルツルした感じもほとんど感じられません。

この違いはなんだろう・・・

と考えて調べた結果、この”フッ素”が関係していることがわかったんです!

フッ素配合と日本の法律

実は日本では、マウスウオッシュやデンタルリンスの中にフッ素配合製品がないのです。
海外では一般的なのですが、

日本ではなぜか厚生労働省が禁止しているのです。

フッ素は歯医者さんで数百円で塗ってもらえるのに、マウスウオッシュには配合を禁止しているという・・・
この違いが日本のマウスウオッシュ批判を浴びている原因の一つかもしれません。

実際に3年間使い続けた私も海外版と日本版の味と効果の違いをはっきりと実感していますので、
海外版のリステリンを手に入れると良いでしょう。

日本では海外版として手に入りやすいのがタイや香港で売られているものが流通しています。
私も海外在住時はタイのものを使っていました。

日本では
「なんか違うなぁ・・・」
と思っていたので、他にも色々と試しました。
モンダミンとか、コルゲートとか、色々。

しかし、やはりあの時の歯がツルツルしている感覚が忘れられなくて、海外版のリステリンを使っています。

まとめ

それでもこのリステリンはこれだけで虫歯にならないわけではなく、
しっかりと歯ブラシでブラッシングしてから最後に洗口剤としてリンス感覚でブクブクするのが正解です。

特に日本版のものはフッ素が配合されていないので虫歯に何かの効果があるわけではないのですね。

リステリンの本当の目的は、
しっかりと歯磨きをした後に、口の中をさっぱりとさせて、

口腔内のケアをした!という気分にさせてくれるもの
という意識で行うのが正しいと思います。

「なんだ、やっぱり意味無しなのか!!」
と思われるかもしれません。

実は、この一手間、マウスウオッシュを買ってしっかりとやっている感覚というのは大事なことです。
街を歩いていると歯周病の人はすれ違っただけでニオイでわかります。

そうなりたくないなら、コツコツとできることをする。
そういう意識のあるあなたは、マウスウオッシュだけに頼ることなく、
毎日の歯磨きも丁寧にしているはずです。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

投稿者 phc95994

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