健康診断で見つかった、
見たこともない文字。

「脂質異常症」

漢字を見ればなんとなく、
「あなたは脂が多いよ!」ってことくらいはわかりますが・・・

外食はほとんどしない。
お酒も週に1回飲むかどうか。
体重も最近は減ってきた。
体の調子はいいと思っていた。
でも・・・

仕事のストレスが半端ない!
もしかして、これが原因なのか?

ちなみに、ストレスが半端無い時に書いた記事がこれです。
参考記事:ストレスで眠れない!イライラが止まらない時の対処法とは?

今回はこの脂質異常症とストレスは関係があるのか?
そして、生活習慣を見直すにはどうしたら良いか?
お医者さんに行って、詳しく話を聞いてきました!

とりあえず、私、ブログ管理人のカルテ公開します。

これをもって、
先生のところに伺って、色々と説明を受けてきました。
(色々と書き込まれているのは先生が説明してくださったものです。)

かかりつけの先生はとっても温厚な、丁寧な説明をしてくれる優しい先生。
 

さあ、どんなアドバイスがもらえるのか!?
たくさん説明していただきましたので乞うご期待!

目次

脂質異常症とは?

脂質異常症とは、少し前まで、
「高脂血症」(こうしけっしょう)などと呼ばれていたものが改称されたものです。

「悪玉」のLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が必要以上に増えるか、
または「善玉」のHDLコレステロールが減った状態のことを言います。

コレステロールには善玉と、悪玉の2種類があります。

  • 善玉はHDLコレステロールと呼ばれ、動脈硬化の予防には必要なコレステロールです。
  • 悪玉はLDLコレステロールと呼ばれ、必要以上に多く取ると、動脈硬化や脳梗塞の危険因子となることがあります。

  • この検査結果を見てみますと、
    善玉コレステロールの数値が42と、まあ基準値内なのに対して、
    明らかに悪玉コレステロールにアゲアゲじるしの「↑」マークが!
    そして数値が169!
    70〜139が基準値なのに、突き抜けています!

    さあ、これが何を意味しているのか・・・?

     

    先生はゆっくりと、しかし重い感じで話し始めました。

    先生:「これは139なら安全圏なのではなく、139でもかなり危険な数値なのですが、
    それを軽く超えていますので、結構危ないんじゃないでしょうか。」
     

     

    温厚そうな先生がここまではっきりとおっしゃるということは、本当に危険なのでは・・・?!

    先生:「今日明日にそうなるとは言いませんが、このままの生活だと、5年以内に脳梗塞や心筋梗塞になるリスクがかなり高まります。」

    ゴクリ・・・・

    さらに、

    先生:「中性脂肪もちょっと異常ですね。お酒は毎日たくさん飲まれますか?」

    私:「いや、週に一度飲むか飲まないかくらいです。」

    先生:「タバコは?」

    私:「全く吸いません。」

    先生:「そうですか・・・揚げ物や脂ものはお好きですか?」

    私:「好きな方だと思います。あと・・・一つ質問いいですか?」

    先生:「ええ、どうぞ」

    原因はストレスと関係がある?

    私:「ストレスって、関係ありますか?

    先生:「ええ、全くないとは言えません。ストレスによって、
    交感神経が刺激されてしまい、血管が収縮します。
    それによって血圧が上がったり、コレステロールが高くなったりするということはあります。
    でも、もっと関係しているのは、ストレスによってたくさん食べたり
    味の濃いものを好む様になったりする方です。これは危険です。」

    むむ、確かに、ストレスを感じた日は、負けない様にしっかりと食事をしたのを覚えています。

    また、仕事が終わった時には自分へのご褒美にコンビニで揚げ物を食べたりしたのも悪かったのかも・・・

    なるほど、ストレスが直接コレステロール値を上げることもあるけれど、
    それによって食生活が乱れることの方が危険なのだ。
    そこに、揚げ物などが基本的に嫌いじゃないので、
    そういうものに手を出す機会がストレスによって増えたということらしい。

    先生:「このLDLコレステロールと中性脂肪の数値が高い場合、
    血管の内部にプラークという脂肪が張り付いていることがほとんどです。
    これが血液の流れを悪くして、そのうち完全に詰まってしまいます。」
     

    この様な状態になっているらしい。

    先生:「このままでは脳梗塞、心筋梗塞になるリスクが上がる一方です。」

    今、自分の体の中の血管のいたるところに脂肪が張り付いているとイメージした瞬間、
    背筋が寒くなりました。

    私:「どどど、どーしたらいいですか先生!!!!!!

    先生:「本当ならすぐにお薬で血管内の脂肪(プラーク)を溶かしたいところですが、
    ストレスを減らすことと、生活習慣を見直すことから始めると良いでしょう。」

    じっくりと時間をかけて説明してくれた先生。ありがとうございます!

    食習慣を見直して見た!

    先生からのアドバイスとしては、
    これまでの、ストレスに耐えた自分へのご褒美としてこってりしたものを食べるのではなく、

    体に良いものをご褒美として食べることの方にシフトしてみよう。
    というありがたいお言葉をいただきました。

    さて、ここで、先生が教えてくださった、
    脂質異常症のための優しい食べ物について考えてみました。

    美味しいものの定義を変えてみる

    私にとって好きな食事とは、

  • フライドポテト
  • 揚げ手羽先
  • 串揚げ
  • たこわさび
  • そして、締めにラーメン!
  • これらは全て、高エネルギーで塩分が高めで味が濃いものばかり。
    味が濃いものが一つでもあると、他のものも味が濃くなりがちです。

    こういう悪循環に知らず知らずのうちに陥ってしまうのですね。

    だからと言って、味気ないものにシフトはしたくない。
    なので、優しい味、つまり、深みのある味に変えて見ましょう。

    血中脂質を上げない食事のコツ

    例えば、

    メインは魚を選ぶ。低エネルギーの調理方法で。

     

     
    魚に多く含まれる油(DHAやEPA)は、血液の流れをスムーズにする働きがあります。
    ですから、食べる回数を増やすと良い食べ物といえます。
    サンマやイワシ、アジなどの青背魚もいいですし、
    ヒラメやカレイ、タラなどの白身魚にもDHAやEPAは多く含まれています。
    低エネルギーの調理法としては、
    揚げるよりも、生、焼く、茹でる、煮るという調理法が良いです。

    日本人は元来、海の魚をたくさん食べてきた人種です。
    これが日本人の体には合っているのですね。

    野菜や海藻類をたっぷりと。

     

     
    野菜や海藻類、キノコなどに含まれる食物繊維は低エネルギーなうえに、
    コレステロールの吸収を緩やかにしてくれる働きがあります。
    外食の多い方などは野菜たっぷりのメニューを選び、
    野菜を補う様に心がけましょう。

    最初に野菜を食べるとコレステロールのためには良いですね。

    肉類は脂身が少ない部位を

     

     
    血中のLDLコレステロール(悪玉)が高い場合、
    多くの人が肉類の脂身が好きです。

    牛肉や豚肉は脂身が少ない部位を選び、
    鶏肉は皮を取り除いて食べる様にしましょう。
    ベーコンやソーセージも注意です。
    オススメは赤身の多いヒレ肉やモモ肉です。

    脂身好きにとっては結構厳しいかもしれませんが、
    じっくりと味わうと赤身肉って美味しいですよ。

    卵や魚卵は摂りすぎない

     

     
    魚卵はコレステロールが多い食べ物です。

    卵というのは生命力の塊の様なものなので、
    エネルギーも高いのですね。
    卵は1日に一個で十分です。

    大豆製品は積極的に

     

     
    大豆に含まれるタンパク質には、
    血中のコレステロール値を下げる働きがあるので、
    豆腐や納豆などの大豆製品は積極的に摂りましょう。

    豆腐なら100グラム(約3分の1丁)
    納豆なら50グラム(1パック)
    が1日の目安です。

    一日納豆1パックって、少なくない?
    体に良いのなら、3食毎回食べたいよ!と、思われるかもしれません。

    実は納豆にはプリン体という、尿酸値を上げる物質が
    意外と多く含まれているので、
    あまりたくさん食べない方が良いです。

    油を選ぶ

     

     
    バターやラード、牛脂はLDLコレステロール(悪玉)を
    上げやすい油です。

    ラードや牛脂は実は、市販のフライドポテトや、
    カレールーなどに多く含まれています。

    一方、LDLコレステロール(悪玉)下げる作用のある
    オリーブオイルやひまわり油などを使うのは良い方法ですが、
    摂りすぎには注意しましょう。

    最近は油を全く抜くというのは体に良くないことがわかっていますが、
    基本的に脂質異常症の人は摂りすぎているので、
    完全油抜きくらいの意識で行うくらいがちょうど良いです。

    食器を一回り小さいものに変えよう

     

     
    主食であるご飯やパンを食べすぎると、
    エネルギーとして使われなかった分が中性脂肪に作りかえられます。
    そして、脂肪となって蓄えられます。

    ですから、お茶碗を一回り小さくするだけでも、
    摂取エネルギー量を減らすことができます。

    主食は白よりも茶色の食品を選ぶ

     

     
    白米や白いパンは、
    精製の過程でビタミンや食物繊維などを取り除かれてしまいます。
    主食は茶色のものを選びます。
    ご飯に玄米や雑穀を混ぜて炊くと、
    不足しがちな食物繊維を摂ることができます。

    白米→玄米、胚芽米、雑穀入り
    白いパン→全粒粉パンなど。

    アルコールは適量を守って

     

     
    アルコールは糖質以外の栄養素がほとんど含まれていない上に、
    多量の飲酒は中性脂肪の増加につながります。

    アルコールには高エネルギーの揚げ物や味の濃いおつまみがつきものです。
    食欲が増すことで食べすぎにもつながるので、
    おつまみは野菜の煮物や酢の物などを選ぶ様に意識しましょう。

    アルコールの適量の目安(1日あたり)

  • ビール 中瓶1本(500ml)
  • 日本酒 一合(180ml)
  • 焼酎(35度) 5分の2合(約70ml)
  • ウイスキー ダブル(60ml)
  • ワイン 2杯弱(200ml)
  • まとめ

    脂質異常症とストレスとの関係は確かにありました。
    ストレスによって引き起こされる血管の収縮は危険な病気を引き起こす可能性が高まります。
    さらに、ストレスに対抗して食事を高エネルギーなものにしてしまいがちであることもわかりました。

    食べ過ぎなどの食生活の乱れは内臓脂肪を増やしてしまいます。
    それにより、高血糖や高血圧、脂質異常、脂肪肝などにつながり、様々な生活習慣病の発症リスクを
    高めてしまいます。
    ですから、できるだけ早い段階で食生活を改善して、体に優しい、深みのある食生活にしていきたいものですね。

    あと、食事だけではく、運動も非常に大切です。
    むしろこっちの方が重要という説もあります。
    セットでやって見ることをオススメします。
    参考記事:脂質異常症になったら運動は禁忌(禁止)!?正しい運動療法とは?

    で、私はと言いますと、
    3ヶ月間頑張って生活習慣を見直して、
    ストレスに気をつけて、もう一度検査をしてもらうことになりました。

    ストレスと病気の関係についてはこんな記事も書いています。
    参考記事:ストレスで眠れない!こんなにイライラするのってひょっとして病気?

    その後の経過もまたお伝えしたいと思います。

    今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

    投稿者 phc95994

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